■ すべての始まりは「1万円の損失」だった
たった数分で1万円の損失・・・
本当にショックだった。
くやしくて、腹が立って、夜に布団にはいっても忘れられず、本当にムカムカした、あの日。
今でも覚えている。サンリオのデイトレをやって、たった数分で1万円負けて、怖くなってその日はやめてしまった。
私は、実業で1万円を稼ぐのが、どれだけ大変か知っている。
それが一瞬でなくなった。
怖い。
でも同時に思った。
これ、誰かが数分で、私から1万円を儲けたってことだよな・・・と。
しかも、歩み値を見ていると、次から次へと売買は進んでいく。
「いったい、いくらのお金が秒単位で動いてるんだ・・・」
なんだこの世界は・・・。
衝撃だった。
こういう時はYOUTUBEだろ
デイトレのコツを、YOUTUBEで探しまくった。
そんなにすごい解説があるわけではなかった。
チャートを学ぶ、板を見る、流れを読む、いろいろと教えてくれていた。きっとどれも間違いではないんだろうと思う。でも、決定的な「これだ!」を見つけることは出来なかった。
そんな時に、テスタさんという人の存在を知った。
おそろしく資産を増やした方だという。
あー、この人が言っていることは確かだな。
結局、ものすごく勉強してみる、のが近道なのだろうとわかった。
テスタさんはツイッターや、ブログなどで情報収集や勉強をしまくって、実践で身につけていったという。
じゃあ、今の時代なら何だ?ブログか?
いや、AIだろ。
そう思って、デイトレのことをAIに聞き始めた。
これが私の勉強のスタートだった。
■ スピードについていけない「人間の限界」
最初はざっくりした質問だった。
「デイトレで勝ちたい。どうすればいい?」
YOUTUBEで、「私は値がさ株が大好物」という人がいた。
確かに効率はいい。そのことも聞いてみたりした。
AIからデイトレの勝ち方を教えてもらう。
でも、その翌日、どうも勝てない。
そもそも、取引のスピードについていけない。
1秒間に何回も注文が入る。
目が追いつかない。
「こういう時はどうするんだっけ?」と考えているうちに、どんどん状況は変化してしまう。
まとまった注文が入っているのも見落とす。
上がると思って買ったら、買った瞬間にストーンと落ちる。
まるで、「私が買いを入れたのを見ていて、その瞬間に下落させて損をさせられたのではないか?」「ここは俺を狙い撃ちしているのではないか?」と思いたくなるぐらいだった。
もう、意味がわからない。
■ 「アルゴ」という見えない存在
その日のことをAIにそのまま相談してみた。
すると「アルゴ」というものの存在を教えられた。
「アルゴのこと、最初から言っておけよ・・・」と思った。
アルゴの攻略こそが勝負なのか。
アルゴとは何か。
どれくらいの割合で動いているのか。
どういう種類があるのか。
だましはあるのか。クセはあるのか。
何日も、AIと一緒にアルゴ対策について質問して、教えてもらった。
そこから一気に見え方が変わった。
■ 知識は増える。でも勝てない
アルゴを意識してやってみる。
以前よりは負けにくくなったと実感した。
でも、やっぱり勝てない。
またAIに報告する。
すると今度は「地合い」という概念を教えられる。
その後も、次々と、デイトレに必要な材料要素が増えていった。
・米国市場
・為替
・地政学リスク
・機関投資家の動き
・チャート
・VWAP
・RSI
・統計
・年間行事
どんどん知識が増えていく・・・。
でも、勝てない。
知識と実践が、完全にズレていることに気づいた。
検討しなくちゃいけない材料が多過ぎて、習熟するまでに、数カ月かかりそうだ。
■ 発想の転換「判断をAIにやらせる」
ここで、ふと思った。
これ、全部を人間が判断するの無理じゃないか?
じゃあ逆に。
AIに判断させたらどうなる?
AIに聞いてみた。
「これらの情報を渡したら、あなたは判断できるのか?」
AIは言った。
「できます」
ほぉ・・・
■ 人間がAIに合わせるという逆転
そこから、発想が変わった。
情報をどう集めるかではなく、
AIにどう渡すかを考え始めた。
Yahooファイナンスの情報をAPIで渡す方法。
東証の統計データをAIと連携する方法。
いろいろ考えたけど、うまく動かない。
じゃあ、画面をそのまま渡せばいいのでは?
スクショならいけるか。
AIは言った。「はい、できます」
へぇ・・・
■ AIに見えるように世界を設計する
やってみた。
でも、スクショを、うまく読み取らない。
じゃあ、どうすればAIが見やすいのか?
モニターは何枚がいいのか。
どの配置なら認識しやすいのか。
一度にどうやって渡すのか。
気づいたのは、
人間ではなく、AIに合わせてモニター画面を設計する必要がある
ということだった。
■ 「トレード参謀GPT」の誕生
そこから、調整に調整を重ねた。
そして、ようやく完成した。
スクショを材料に、デイトレの判断支援を行う
「トレード参謀GPT」。
私がスクショを撮ってGPTに貼ると、デイトレ助言をしてくれる。
これならイケるやろ。
ChatGPTからのアドバイスは、こんな感じで出るように設計した。
(※実際の銘柄ではなくダミー数値です)
ーーーーーーーーーーー下記から出力サンプルーーーーーー
✅ IN判断(撤退厳しめver.)
・モメンタム順張り推奨(理由:VWAP上+直近陽線2本+板で上値500株吸収→突破)確率約72%
・IN価格:15,420〜15,460円
・利確:15,650円
・1分足条件:陽線2本連続+出来高が直近平均の1.3倍以上
・3分足条件:15,400円ラインを割らずに陽線維持
・損切り:15,380円割れで即撤退。次で取り返す。損切りしてください。
✅ メモ
VWAP(15,350円)上で推移=買い優勢
15,500円に売り板3,000株あるが、歩み値で500株連打あり吸収傾向
先物横ばい→崩れていないため順張り有効
✅ 逆シナリオ:劣勢。確率約28%
15,400円割れ+1分足陰線2本+出来高増を満たしたら即撤退。粘らない。
ーーーーーーーーーここまでーーーーーーーーー
■ 勝率が変わる瞬間
ここから一気に、流れが変わった。
AIと一緒にトレードに入る。
勝率が、明らかに上がる。
改良を重ねる。
さらに勝率が上がる。
前場だけ集中してやれば、
月単位では、ほぼ勝てる状態になった。
これはすごい。
■ そして、AIがいなくてもできるようになる
ただ、私は専業トレーダーではない。
本業はコンサルタントだ。
毎日、デイトレばっかりやるわけにはいかない。
モニターに張り付くことはできない。
だから、日を選んでやるようになった。
それでも勝てる。
もちろん全勝とはいかないが、それでも、勝てる。
そして、あるとき気づいた。
「あれ?AIに相談しなくても、デイトレ勝てるんじゃない?」
気づいたら、AIに相談しなくても、
デイトレができるようになっていた。
もちろん、AIと一緒にやっていた頃のほうが精度は高い。
でも、トータルでは負けない状態になっている。
■ これはツールの話ではない
これは、単にAIを効率化ツールとして使った事例ではない。
AIとの対話を繰り返すなかで、
自分の思考を外に出して、それを再度、自分に取り込んで考える。
AIとの対話で、人間の思考は、驚異的に進化する。
私はこの現象のことを、
AIR(AI Intellect Resonance:AIとの知性の共振)
と呼んでいる。
AIR現象の結果、「デイトレ参謀GPT」が作れたし、それを作るプロセスのなかでたくさん勉強できた。
やっぱり、AIとの対話によって、人間の思考は、驚異的に進化すると思う。
