読者は「裏切られない期待」を探してる

「国語として正しい見出し」と、
「マーケティングとして正しい見出し」は、違うよなぁと思うことがあります。
 
文章について受験以外に学んだことが無かった私にとって、これを始めて知った時は、なるほどなぁーと思ったのを覚えてます。
 
例えば、次のような文章に、タイトルをつけるとします。
 
「ダイレクトメールの文章は、一文あたり30文字ぐらいにする。長すぎる文章は読みにくい。週刊誌は文章が短いから読みやすい。論文は長い文章だから読みにくい。読みにくい文章で広告やダイレクトメールを作ってはいけない」
 
さて、この文章に、どんなタイトルをつけましょうか?
 
これが国語の授業なら、
「DMの文章は読みやすく約30文字で書く」
みたいな回答になるのかも知れません。
その回答なら、本文の内容をきちんと要約していますし、たぶん国語としては合格点です。
 
でも、マーケティングでは落第点。
だって、タイトルを読んだら、本文を読む必要がなくなってしまうからです。
「へぇ。DMの文章では一文30文字くらいか。」
で、終了。
 
では、正しいタイトルでは、結論を隠せばいいってことなのか?
 
ここで結論を極端に隠してやってみましょう。
例えば、
「DMのタイトルに秘められた『30』という謎の数字とは?」
みたいなタイトルです。
えー?どうなのよ?って感じませんか? 
 
タイトルで、さんざんもったいぶっておいて、いざ本文を読んでみたら
「1つの文章は30文字くらいが読みやすい」という内容の話だったら・・・。
 
なんじゃそれ!ってなります。そんな程度の話でもったいぶるなよ!
予告編詐欺みたいなものです。
(わたしも、以前は、そういうのやってた事がありました・・・。すみません)
 
 
では、本当はどうするのが良いのでしょうか?
 
改めて考えてみると、タイトルの仕事は
「本文を要約すること」でも「答えを隠すこと」でもないんです。
 
 
「この先を読む価値がありそうだ」
と思ってもらうことです。
 
そう考えると、
「広告と週刊誌の文章の共通点とは?」とか、
「売れるDMの読みやすさの秘訣!」こんなのとか、
「なぜ週刊誌の文章はスラスラ読めるのか?!」みたいなの、
このあたりは、看板だけミシュランになりがちです、あまりよくありません。
 
 
何よりも大事なのは、タイトルで作った期待を本文が超えることだと思います。
「気になったから読んでみたら、思っていたより面白かった」
難しいことですが、それが一番良いです。
 
広告も同じです。 広告見出しというのは、クリックさせれば勝ちというものではありません。
タイトルで約束して、本文(ランディングページなど)でその約束以上のものを返すんです。
 
そう考えると、
「タイトルではどこまで答えを隠すべきか?」
という問いそのものが、少し違うのかもしれないと思えてきます。
 
隠すか、見せるかではない。
読む価値をちゃんと伝えればいいと思います。
でも、読んだ先には、それ以上のものをちゃんと置いておくのが大事。
言い換えれば、タイトルで作った期待を本文が超えること、それが大事です。
 
ーーと書いたところで、このブログのタイトルどうするん?
ハードルめたくそ上がってしまってるやん。
 
根性なしなので、普通のタイトルでいきます。あしからず。
 
(さとう)
タイトルとURLをコピーしました